無意識マッチポンプで見つけるビジネス

みなさんこんにちは。

マッチポンプと聞くと悪いイメージを持っている人が多いと思います。

でも知らず知らずのうちにそういう形になっているものは世の中にあります。

今回は「無意識マッチポンプ」という言葉を使って世の中で見かける、悪質までいかないけどマッチポンプみたいになっていることを取り上げて、そこからビジネスに活かすポイントを探っていきたいと思います。

あ、ちなみに無意識マッチポンプというのは造語です(笑)

マッチポンプとは?

マッチポンプの語源は、自分でマッチで火をつけて、それを自らポンプで消すということで、

つまり、「自作自演」とほぼ同義語で使われます。

他の言葉では「捏造」「やらせ」も同じようなニュアンスで使われます。

これ自体はどう考えても良くないですよね?

ビジネスで使うとかなりグレーな感じがします。

しかし、実際の例に目を向けてみると案外私たちの周りにはそういったことが存在しています。

洗剤の例

有名な話では、洗剤の例があります。

今は様々な台所洗剤がありますが、これらはどうやっても手が荒れます。

そしてその手荒れを緩和するハンドクリームを同じ会社が出しているケースもあります。

これは手荒れをする商品を出しておきながら、手荒れを緩和するクリームも出すという事例で、側から見るとマッチポンプ的な構造になっています。

こういうものをここでは無意識マッチポンプと名付けました。(もちろん意味通りの無意識ではないと思いますが、悪質とまではいかないものという意味でご理解ください)

ハンドソープの例

少し本来のマッチポンプの意味とはズレるかもしれないですが、他にもハンドソープと石鹸の例もここに当てはまるかと思います。

本来固形石鹸はかなり持ちが良く、長く使えます。

一方、ハンドソープは液をケースに入れて希釈して泡にして出すので薄まっていますし、使える量も固形石鹸より少ないです。

値段を考えると圧倒的に固形石鹸の方がコスパが良いのですが、CMなどの宣伝で泡のイメージを良くし、1プッシュという使いやすさの部分を押し出した結果、固形石鹸を超える人気商品になりました。

商品のプロモーションが上手くいったケースでもあるのでもちろんマッチポンプなどという言葉を使うのは失礼なのですが、

最初固形石鹸を売り出し、その後石鹸の本来の用途、殺菌、洗浄以外の用途を押し出した商品をヒットさせるという意味では今回の記事に入れて良いケースかと思います。

補足しておくと、もちろん固形石鹸もハンドソープも洗浄、殺菌の面では基準をクリアしているのは大前提です。

どうやってビジネスに活かすのか?

ではどうやってビジネスに活かすのか?という話ですが、私が個人的に思っているキーワードは「置き換え」です。

例えば現在音楽を聴く時、スマホのアプリで聴いている人が大半だと思います。

その音源のデータは多くがmp3という形式になっていますが、これはCDで聴く音よりも劣化しています。

一部の世代しか覚えていないかもしれませんが、昔MDというものがあり(わからない人はググってください!)MDはCDと遜色のない音質でしたが、結局一般の人が選んだのはmp3という形式でした。

なぜmp3が勝ったのかというと、データ量が軽くて使いやすかったからです。

音楽を聴く場合、まず音質は大事と思いがちですが、結局は音質を落としても使いやすさが勝ったのです。

今現在、一部の音楽ファン以外で音質を重要視している人は少ない印象です。

つまり自分が商材にしたいもの、またはサービスで一番重要視されていることを書き出してみて、それ以外の効果で置き換え出来ないかを考えてみるということで面白いアイデアを思いつくかもしれません。

弊社で言えば、それを動画や映像制作にどう落とし込むのか?という目線で考えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はマッチポンプというイメージの良くないことから新しいアイデアを考えていくという話題でした。

ビジネスのやり方は千差万別ですが、色々なアンテナを張っておくとふとした時に面白いことを思いつくかもしれないので、自由に発想を広げていきましょう!

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投稿者プロフィール

唐井 基行
唐井 基行
映像ディレクター/ウェブ解析士

外資系の映像制作、映画制作、MV制作などを経て2015年株式会社クロックタウンプロジェクトを設立。
クライアントにとって何が一番利益になるかを考えて中長期的な目線で制作、アドバイスなどを行っている。