パーパス(perpose)って知っていますか?

最近、パーパスという言葉をよく耳にするようになりました。

パーパス?ビジョンとかミッションと違うの?と思っている方も多いかもしれません。

今回はそんなパーパスについて解説していこうと思います。

パーパスとは?

パーパスとは英語で目的という意味の単語(perpose)ですが、ビジネスでの使われ方は少し意味が異なります。

ビジネスでの使われ方を簡単に説明すると、「組織、企業の存在理由や存在意義」という意味で使われます。

つまり、その会社が何のためにあるのか?何を実現したいのか?を一言で説明した文章になります。

例えば、Googleのパーパスは、

「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」

SONYは、

「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」

など、これらを読むとこの企業が何を大切にして何を実現しようとしているのかが分かるのではないでしょうか?

パーパスが流行った背景

このようなパーパスが流行った背景には何があるのでしょう?

現在日本は不景気ではありますが、世界の先進国に目を向けると、特に若者はお金だけを目的に働くという価値観を持たなくなってきています。

つまり極端な言い方をするといくら給料が良くても、自分の納得できる会社でないと働きたくないという考えになってきています。

加えて、一般社会でもモノが溢れてしまって、ただ大量生産したものに注目されることは少なくなりました。

それより、もっとワクワクしたい、体験したい、物語を知りたい!というように生産される工程や中の人に注目が集まるようになりました。

このような背景があり、会社も、そもそも何ために存在しているのかを明確にする必要性が出てきました。

ビジョンやミッションとの違い

パーパスとビジョン、ミッションを混同している方も多いかと思いますが、少し整理して見ていきましょう。

順番で表すと分かりやすいのですが、

1、パーパスは会社の存在意義。まず最初に作るもの。

2、パーパスを実現する戦略や指針がミッション。パーパスを作ってから詰めていくもの。

3、ビジョンはパーパスに沿ってミッションを達成した未来の理想図。

つまりパーパスとは一番軸となるものということになります。

なのでそもそもパーパスとビジョン、ミッションは繋がっているものなのです。

パーパスと企業理念との違い

では今度は企業理念との違いを見ていきましょう。

一見同じじゃない?と思いますが、少し違いがあります。

一般的に企業理念と言われるのものは読んでも漠然としているものも良くありますが、一番の違いは社会的な繋がりを意識して作られているかどうかの違いになります。

企業理念は現社長がこういう気持ちで経営をやっていますという内容の場合も多く、そうなると社長が変わると企業理念も変化します。

しかしパーパスは社会の中での自分達の存在意義なので、社長が変わろうとも基本的に内容が変わることは少ないです。

だからこそ、社員も一丸となってその存在意義のために仕事が出来るわけです。

パーパスを作ると何が良いのか?

ではパーパスを作ると何が良いのでしょう?

これは先ほども出てきましたが、会社の考え方の軸がブレないため、社員一人一人が同じ方向を向いて業務に当たれるという良さがあります。

逆に何か選択を迫られた時に、うちはこういう会社だからやる!こういう会社だからやらない!という判断がしやすくもなります。

ここがしっかりしているといらないトラブルも減りますし、お客様から見ても、芯を持った会社という信頼獲得にもなります。

こうやってパーパスによって会社をまとめていくことで、考え方に納得できる人たちを集めることができ、会社にとって良い選択がしやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は最近流行りのパーパスについて解説してみました。

パーパスは必ず作らないといけないものではありませんが、少なくとも自分の会社の存在意義を考えることは経営においてとても大切なことだと思いますので、このブログが考えるきっかけになれば幸いです。

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投稿者プロフィール

唐井 基行
唐井 基行
映像ディレクター/ウェブ解析士

外資系の映像制作、映画制作、MV制作などを経て2015年株式会社クロックタウンプロジェクトを設立。
クライアントにとって何が一番利益になるかを考えて中長期的な目線で制作、アドバイスなどを行っている。