3C分析の2つ目「Competitor」とは?

前回までの内容を少しおさらいしておきましょう。

前回までは3C分析(「Costomer(顧客・市場)、「Competitor」(競合)、「Company(自社)」を分析していくやり方)の中のCostomerの部分を重点的に解説してきました。

マクロ分析ではPEST分析、ミクロ分析では5フォース分析をご紹介しました。

前回まで解説していた顧客(Customer)の分析は一言で言ってしまえば、色々な視点でお客様に関する分析をしていく作業です。

今回は2つ目の競合(Competitor)の部分を解説していこうと思います。

競合(Competitor)とは?

競合(Competitor)の分析とは、ズバリ、ライバルについて分析することです。

どんなビジネスでもライバルになる会社は存在していて、その会社たちがどんなやり方をしているのか?どんな経営をしているのか?などを調べることはとても大事です。

これは誰もがまず一番最初に調べないと!と思うことだと思いますが、案外サラッとイメージだけで考えてしまいがちです。

ではライバルや競合他社を分析する上でのポイントを見ていきましょう。

競合(Competitor)を分析するポイント

分析を行う上で大事なことは自社の売上に繋がる要素を洗い出すことです。

つまり競合が出した成果や結果を書き出し、どのポイントであれば自社で使えるか検討するためにこの分析はあります。

つまり、大きく言うと以下の2つのポイントを見ていきます。

1、競合が出している成果

2、競合が成功した理由、反対に失敗した理由

競合が出している成果は

価格、売上げ、業界シェア率、顧客数、利益率、資金力、業界のポジションなどを見ていきます。

成功した理由、失敗した理由は

販売方法、宣伝・広告・マーケティングの方法、営業やサポートの体制、製造方法などを見ていきます。

因みに競合と一言で言ってもかなりの数があると思います。

こういった分析の場合は全ての競合を対象にしていたら埒が開きません。

自社に近い理念やサービスを展開している会社や自社が理想としている会社などターゲットをある程度絞って分析していきましょう。

競合(Cometitor)の具体的なやり方

では具体的な例を挙げて見ていきましょう。

分析の順番と考え方を順を追って解説していきます。

例えばこれから牛丼屋をチェーン展開していきたい会社があるとします。

大前提としてですが、こういった分析をする中でこれからやろうとしているビジネスが発展性や将来性が無いかも、、、と分かってくる場合もあります。

そうなった時にそれでも道を切り開いていくのか、別の事業にシフトチェンジするのかも経営者の能力になってくると思います。

1、競合が出している成果の情報収集をする

まずは情報が無いと何も出来ません。

自社が目指しているライバルの牛丼店やチェーン店などをピックアップして書き出しましょう。

そこから色々な視点で比較して分析していきます。

しかし他社の詳細な売り上げなどは分からない場合も多いです。

とはいえ、ネットなどで集められる情報もありますし、1円単位までの詳細な情報ではなく、あくまでも目印としての情報が必要ですので、ある程度ざっくりでも良いので情報を集めましょう。

業界のシェア率やポジション、売り上げの大まかな数字は発表している雑誌やHPもあります。

2、競合が行なっているマーケティングや販売方法、営業やサポート方法などを書き出す

1で書き出したライバル会社の情報に競合が行なっているマーケティングや販売方法、営業やサポート方法など追加で書いていきます。

特に飲食店はお客様が店で感じる雰囲気やイメージも大事になりますので、自分や社員さんの実際にライバル店で食べた感想を追加項目にしても良いですし、別の人たちにアンケートを取っても良いかもしれません。

3、競合と自社を比べる

既に事業を何年もやっているのか、これから始めるのかによっても変わってきますが、必要な項目は全て競合のデータと自社のデータを比べられるような資料を作りましょう。

パッと目で見て比較が分かる資料というのはとても大切です。

これをやることで漠然と頭の中でイメージしていたことが可視化されるので誤解や勘違いも訂正されていきます。

4、比較をした上で3Cの他の2つ顧客(Customer)と自社(Company)のデータも併せて戦略を練る

戦略を練るには様々な情報があるに越したことはないので、他の情報を揃えた上で、最適な戦略を練っていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は3Cの2つめ、競合(Competitor)の分析について解説しました。

前にも書きましたがフレームワークというものは情報を分かりやすく整理するためにあるものなので、これが正解とかこれを使わないとダメだということはありません。

分析は状況によって様々な形に変わっていきます。

そのための引き出しを増やすために色々なやり方がありますので、ご参考にして頂けたらと思います。

次回はいよいよ3C分析の3つめ、自社(Company)の解説をしていきます。

お楽しみに!

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投稿者プロフィール

唐井 基行
唐井 基行
映像ディレクター/ウェブ解析士

外資系の映像制作、映画制作、MV制作などを経て2015年株式会社クロックタウンプロジェクトを設立。
クライアントにとって何が一番利益になるかを考えて中長期的な目線で制作、アドバイスなどを行っている。