PDCAは何故意味がないのか?
PDCAという言葉は聞いたことがあると思いますが、ネットでPDCAと調べると「時代遅れ」や「意味が無い」などネガティブな情報も出てきます。
今回は何故PDCAが古いとか意味が無いなどと言われてしまうのかを解説していきます。
PDCAとは?
まずはPDCAの説明です。
PDCAとは
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
の略になります。
計画を立てて、それを実行して、実行したことをチェックして、改善したうえでまたやっていこう。という話ですね。
一見何も問題なさそうに見えますが、何故PDCAが時代遅れと言われるのか見ていきましょう。
PDCAのデメリット
PDCAのデメリットでよく言われるのはズバリ3つあります。
「スピード感が無い」「柔軟性が無い」、そして「新しいものが生まれない」ということです。
そもそもPDCAサイクルというのは既にある製品などの生産性を高めるために生まれた考え方で、製品やサービスの効率化や生産速度を上げる時に効果のあるフレームワークです。
作り方のセオリーがちゃんと決まっているものや、需要と供給など含めちゃんと市場として安定しているなど環境がある程度変わらない前提で進める考え方になります。
つまり、既にある程度のデータが蓄積されている製品やサービスであれば適切な仮説が建てられるので効果が出しやすくなります。
例えばポテトチップスの製造工場で、作るのに10個工程があるとします。
でもその中の1つの工程をなくしても大丈夫そうであれば無くした方がコストも下がります。
こういった判断をする時にPDCAは使えます。
無くしてみて何かマズいことがあればまた戻すことも検討できます。
他にも人材育成で、同じ基準である程度の期間データを取り無駄を省いていくような場合にも使えます。
PDCAは使えないのか?
ではPDCAはもう今の時代は使えないのか?というと全くそんなことはありません。
要は使う場所の問題で、使える場所と使いにくい場所があるというだけです。
最近PDCAに取って代わると言われているフレームワークにOODAというものがありますが、これも取って代わるわけではなく、使い分けた方がより分かりやすいですよという話です。
難しく考えない
少し屁理屈みたいになってきましたが、まさにその通りで、実際にPDCAを使っている企業は自分達の使いやすいようにカスタマイズして、更に他のものも合体させたりして使っている場合がほとんどです。
前にも書きましたがフレームワークというのはこういう考え方、まとめ方があるよ。というものであって、フレームワークに当てはめないといけないというわけではありません。
あくまでもビジネスを良くしていくために使うものなので、形にこだわることに意味はありません。
考えてみれば、仮説を立てて、それを実行して、また改善して・・・という作業はフレームワークどうこうとは一切関係なく、どの企業もしていることです。
それを誰でも使える形にまとめたのがフレームワークですので、皆さんは使いやすいものを選んで頂ければと思います。
次回は今回の話にも出てきたOODAについて解説してみようと思います。
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