3C分析の3つ目「Company」とは?

少し時間が空いてしまいましたが、今回はいよいよ3C分析の解説も最終回です。

今回は3C分析の3つ目、「Company」つまり自社の分析を解説していきます。

自社分析のやり方

今まで顧客、市場や競合などを分析してきました。

何故3C分析で自社分析が最後に来るかというと、周りを知っていないと自分自身を分析しようがないからです。

自分の始める(または既にやっている)事業の周りの状況をよく知った上で、自分はどうすれば良いのかを考えていきましょう。

では自社分析を初めていこう!となるのですが、分析すべき項目はたくさんあります。

例えば、

・企業のビジョン

・自社のリソース、つまり「ヒト」「モノ」「カネ」そして「情報」がどれだけあるか?

・自社商品やサービスの特徴や差別化可能な部分

・宣伝力

・開発力

・資本力

などなど。

他にもたくさんあります。

そこで、便利なフレームワークがあるのでご紹介します。

「VRIO分析」という分析方法ですが、これは自社の経営資源を分析して市場で自社がどのくらい優位に立てるかを測るものです。

今回はこの「VRIO分析」を細かく解説していきます。

VRIO分析とは?

VRIO分析は以前ご紹介した5フォース分析と対をなすものです。

5フォース分析の解説はこちらでしているので知らない方はこちらも是非見てみてください!

5フォース分析は周囲の環境から分析していきますが、VRIO分析は自社の経営資源を4つの視点で見ていき、強みと弱みを分析していきます

その4つとは、以下になります。

・Value:経済的価値

・Rarity:希少性

・Inimitability:模倣困難性

・Organization:組織

他の多くのフレームワークと同じで頭文字を取って、VRIOとなる訳ですね。

日本語で書くと難しく聞こえますが、マーケティングの用語は英語がベースになっていて、それを無理やり日本語にしているのでこんな堅苦しくなってしまいます。

ですが、内容を聞けば案外普通のことだったりするので安心してくださいね。

ではそれぞれ解説していきます。

VRIO分析のやり方

この分析方法では基本的にYESかNOで答えていく方法が一般的です。

どこまで細かく項目を作るかはその企業や状況によりますが、ある程度細かくやらないと分析できないので、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の有無を基準に項目を作ってそれにYESかNOで答えていきます。

簡単な例を出すと、

Aというサービスは経済的価値はあるか?→YES

Aというサービスは希少性があるか?→YES

Aというサービスは模範困難性はあるか?→NO

という風に表を作っていきます。

例えばこの経済的価値の部分を細かくしていくと、

Aというサービスを受けた会社はどのくらいの宣伝効果を見込めるか?

Aというサービスを受けた会社はどのくらいの問い合わせ率アップが見込めるか?

Aというサービスを受けた会社はどのくらいの売上アップが見込めるか?

など、項目を詳細にしていけば色々なことが見えてきます。

Value:経済的価値

経済的価値とは、すなわち、お客さまに提供している価値になります。

業種によって様々ですが、お客さまの満足度から会社の売上やそれをサポートする価値などが評価の指標になります。

Rarity:希少性

希少性とは言い換えると独自性とも言えます。

これはサービスや商品はもちろんですが、人材においても言えることで、教育が難しい分野の人材が自社にいる場合は人材においては希少性が高いという評価になります。

自社の中でここは他社にはなかなか無くて推せる部分だぞというところが希少性になります。

Inimitability:模倣困難性

希少性に似ていますが、違いは他者が簡単に真似できるかどうか?という指標になります。

例えば大手の製造業の会社が品質はかなりのクオリティを保ちつつ、値段も安く販売している場合中小企業はなかなか太刀打ちできません。

こういうものも模倣困難性が高いものになります。

また、独自のコネクションやネットワークを持っていて、新規参入してきた会社が容易に確立できないものであればそれも模倣困難となります。

Organization:組織

このVRIO分析はV→R→I→Oという順番で分析していくのですが、Organizationは最後になります。

このOrganization(組織)というのはここまでに分析してきた、経済価値、希少性、模範困難性を見た上で、それらの自社のリソース(資源)がちゃんと回るようなシステムや環境が作れているか?という指標になります。

要は宝の持ち腐れはしていないか?を見る項目です。

限られた資源を効率的に使うことは特に中小企業にとってとても大切です。

まとめ

このように3C分析では最後に自社の分析をすることでやっと現在の自分の立ち位置、ビジネスの可能性が具体的に見えてきます。

この分析結果を見て、ここを改善すれば良くなる!という部分を見つけて計画や戦略も立てられますし、これは無理だと見切りを付けて別のビジネスにいくこともできます。

ビジネスは生き物なので日々状況は変わっていきます。

その中で具体的な判断をするためにこのようなフレームワークや分析は存在します。

何回にも渡ってご紹介してきた3C分析ですが、それ以外にも様々な分析方法はありますし、様々な側面から自社や自社の業界、周りの環境を常に確認しておくことが自分の助けになってくれます。

弊社は映像/動画におけるマーケティングも行っている会社ですが、こういった分析や戦略作りをして上で映像や動画を作る方が後々のお客さまの会社のためになると信じてサービスを行っております。

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投稿者プロフィール

唐井 基行
唐井 基行
映像ディレクター/ウェブ解析士

外資系の映像制作、映画制作、MV制作などを経て2015年株式会社クロックタウンプロジェクトを設立。
クライアントにとって何が一番利益になるかを考えて中長期的な目線で制作、アドバイスなどを行っている。